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スレタイ ひぐらしのなく頃に 三枚卸し編 VIPPERで作ろうぜ

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/10/27(木) 21:15:22 ID:BO/kIyPd0
前スレ
スレタイ ひぐらしのなく頃に 紙新聞紙編 VIPのみんなで作ろうぜ
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1129804452/

スレタイまとめ
http://ra-meso.hp.infoseek.co.jp/

【とりあえず】VIPでひぐらし【乳すじ大爆破】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1129752204/

本スレまとめサイト
http://oyasirovip.run.buttobi.net/

避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/4923/

209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 18:54:46 ID:pb7Zufid0
魅音「(´・ω・`)まぁ圭ちゃんがそれで助かるならいいよ・・・」

210 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:03:47 ID:tkBL7M3U0
「圭ちゃん、お帰り。
 …遅かったねぇ。やっぱりブリブリしてきたのかい?」
「魅ぃちゃんっ…!!」
「あぁ悪い悪い。ちょっと腹の調子が悪くて…
 所で魅音――」
「ん……何だい?」
「果たし合いはいつ行うんだ?」

「え……?」

「ちょっと色々あってな…
 果たし状なくしちまったんだ。」
「あっはっはっは!! 圭ちゃんはドジだね!」
「まぁ、どうせいつもみたいな内容の手紙だったんだろ?
 それなら口頭でも伝えれるじゃないか!!」
「へっへっへ、わかってるじゃない!」
「いつどこでででも俺は挑戦を受けるぜ!」
「あっはっはっはっは!! 今のうちに殺しといた方がいいよ〜? 
 じゃないと圭ちゃん、死んで後悔することになるから。あっははははは!!」

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:05:25 ID:pb7Zufid0
魅音「(´・ω・`)多分圭ちゃんはトイレで読んだんだ。それで照れ隠しに言ってるんだ。そうに違いない・・・・」

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:10:23 ID:LTtMnoDg0
魅音の代弁者が紛れ込んでるw

213 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:12:14 ID:tkBL7M3U0
〜そして下校〜

うぅ……また腹が痛くなってきた。
トイレに寄る所を見せるのも無粋なので
今日は一人で帰ることにする。

なるべく早歩きで……
なおかつお腹を刺激しないようにゆったりと…

退屈で長い帰宅だったが、俺は気を許すことはなかった。
ぎゅっとズボンの柄はすでに汗でぬめっていた。
だから歩きながらもじっと耳を澄ませ、
不穏な音・気配の接近を探っている…。

「もう駄目だ……!!!」

我慢は限界に近づいた。
路上でするしかっ……!!!!!!!!

214 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:12:45 ID:tkBL7M3U0
しかし…その時に音が聞こえた。
それは紛れもない足音だった。
その足音は少し前から俺をぴったりつけていた。
気配から察するに…………それはひとりだった。
…だが油断する気はない。

俺は歩みを止めると、後ろを振り返った。
木々でうっそうとした林道は、まるで初めから誰もいなかったかのように静まりかえっている…。
だが俺は騙されない。確かに足音がずっとつけてきていたのだ。
そして俺が立ち止まると同時にその足音も止んだ。
…つまり、後続者は俺との距離を維持したいのだ。
それは紛れもなく、俺を意識している証拠だった。
息を殺し、その気配が焦れて動き出すのを待つ…。

215 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:15:02 ID:tkBL7M3U0
「…おいッ!!! いるんだろ、そこにッ!!」
 力の限り精一杯、俺は木陰でやり過ごそうとするそいつに怒鳴りつけた。
 だが…その木陰の気配は微動だにしない。
 俺が見つけるその瞬間まで、自ら正体を明かすつもりはないのか……。
「わかってんだよッ!!! そこにいるのはよッ!!!!」
 もう一度怒鳴ったが、それでもそいつは動かなかった。
 ならこっちから近付いてやる!!
 慎重に警戒しながら、一歩一歩近付いてゆく…。
 木陰を大きく回りこむと…そこには人影があった。
 その人影は……何故かやたらと堂々としていた。
「………レナ…!」
 …レナは俺に見つかったことに気付くと観念した表情を浮かべた。
 だが申し訳なさそうにするだけで、決して口を開くことはなかった。
「……何か俺に用かよッ…!」
 沈黙を許さない俺は、間髪入れずに怒鳴りつける。

「………魅ぃちゃんね。つい最近ね。…すごく傷つけられたの。」
「傷つけって、……え?」

魅音が傷つけられようがどうでもいい!
それより早くどこかに行ってくれ!!!
漏れる…!!!漏れる…!!!!!!

216 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:19:24 ID:tkBL7M3U0
「…始めはあまり気にしてないふりをしてたけど。
…ハチに刺された時と同じ。直ぐに腫れた。ジンジン腫れてきた。
……直ぐに痛みがこらえられなくなった。
 そしてレナに言ってきたの。……魅ぃちゃんは泣いてた。」

「ごめん……レナ!!!!
 続きは後にしてくれ!!!!!!」

俺は誰もいないような山道に向かって走り出す!
誰にも見られないように!!!!

「……待ってよ圭一くん。あはははははははははははははははははははははは。」

何で……付いて来るんだよ!!!!

レナは奇怪に笑いながらも、決して足を止めたりはしない。
俺はそんなレナに追いつかれまいと、
レナが一定距離に近付く度に小走りに逃げ振り返る、を繰り返す。
……それはどう見ても、レナに追われて逃げているようにしか見えなかった。

漏れる…!!!漏れる…!!!!!!

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:21:39 ID:pb7Zufid0
魅音「別にいいよ。圭ちゃんのためならスカトロでも・・・・」

218 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:22:04 ID:tkBL7M3U0
「つ……ついてくるなよ…ッ!!!」
「それはできない相談だよ。
…レナの家もこっちだもん。あはははははははははははは。」

レナと帰宅路が同じというならいいさ、道を変えてやる! それでいいだろ?!
俺は曲がったこともない、よく知らない小道を入る。
だがレナは俺のその様子をけたけたを笑いながら、ついてくるのだ…!
どうして?! どうして?! レナは帰るんだろ?! じゃあいつも通りの道で帰ってくれよ!!
どうして…こんな変な脇道にまで…追って来るんだよ?!
そんな俺の、叫びのような思考は…そのまま口からこぼれた。

「…ど、どど、どうして付いてくるんだよッ…?!」

俺のお腹はすでに諦めが色付いていた。

ヤバイ…持ちこたえろ!!!!圭一!!!!!

219 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:26:23 ID:tkBL7M3U0
「…圭一くんとお話したいから。……圭一くんもレナとお話したいんじゃないかな? かな?」
「お、俺は何も話したいことなんかない…!!」
「嘘だよね…? 相談したいこと、きっとあるはずだよ?」
「ない! レナと話すことなんか何もないよ!!」
「嘘だよね?」
「嘘じゃないよ…!」
「嘘だッ!!!!!!!」

余りの恐怖と…余りの大声につい…俺は………

むにっ

「あ……ああああああああぁあああぁああぁああぁああぁああぁああぁ……」

やってしまった。

そんな一瞬の心の隙だった。
あろうことか、膝が笑うようにかくんと抜け、その場に崩れるように転んでしまう…!

慌てて立ち上がろうと、ばてて言うことを聞かない足を鞭打つ!
ズボンを抑えて何とか立ち上がる俺の眼前に、もうレナはいた。

220 : ◆VC3/0IaBbQ :2005/11/01(火) 19:29:40 ID:tkBL7M3U0
疲労困憊で息も絶え絶えの俺に比べ…
レナは凍えるくらいに冷え込んでいて、
息が乱れないどころか、心臓の鼓動さえ感じられなかった。

「くんくん……何かが臭いのかな…? 腐卵臭…?」

やめてくれ……こんな俺を見ないでくれ……

「圭一くん……もしかして………」

「うわぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!!!!」

            圭一のなく頃に(どーん)



腹下し編。

書いてる途中で3回ほど死にたくなった。

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:33:59 ID:5WGtbJT60
ある意味小学生連続襲撃事件よりキツイなw


○○し編か・・・褒め殺し編なんてどうだろう、内容は思いつかんが


222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:36:29 ID:BfXS7wR70
そっと心のスミにしまっておくから

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:36:32 ID:pb7Zufid0
>>221
前あったよ褒め殺し編。短編だったけど

ってかラメソたん乙wwwwwww

224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:41:21 ID:5WGtbJT60
>>223
あったのかw俺の乏しい想像力じゃ二番煎じが限界だな・・・


225 :髪降し編 ◆9TeoJ/tyo. :2005/11/01(火) 19:47:04 ID:qnhYUgUX0
                陽は常に熱を産む。
               それが私には熱すぎて。

                陽は常に光を産む。
               それが私には眩しすぎて。

                陽は常に昇る。
               また常に沈んでいく。

                        Frederica Bernkastel

空気が・・・重い。
目の前のソレから放たれる威圧感が俺の体、心までも支配する。
見慣れている人のはずなのに、普段とこれほどまでに違う空気を纏っていると恐らくパッと
見ただけではわからないだろう。
だが、それは確実にその人なのだ。
今入って来た戸を引き返してしまいたい衝動に駆られる。
だが、ここで引き返すわけにはいかない!
ここで引き返してしまえば、それだけで負けを意味する。
誰に対しての負けでもない、自分への負けだ!
体からは既に多量の冷や汗が流れ、全身には気持ち悪いほどの鳥肌が立っている。
怖い・・・。
しかし、俺はやり遂げねばならない。
それが、俺達に課せられた絶対のルールなのだから。
こんな状況になってしまった理由を冷静に思い出す。
あくまで・・・冷静に・・・・・・。


書いてみたくなった。とりあえず冒頭部分。
(企画倒れの可能性有)

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:49:11 ID:C7PaQt2y0
>>220
乙。

魅音カワイソスw
圭一もカワイソスww
レナどうでもいいwww
ってか面白い。

まぁ、自分もスクリプト化された自分の文章読んでると内容が内容だけにものすごく恥ずかしくなる…

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:50:16 ID:pb7Zufid0
>>226
あるあるwwwww

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 19:59:59 ID:emb1vqSe0
>>220

そして恋明かし交換ノートよりはマシじゃまいかと言ってみるテスト
自分で書いといてなんだがアレはイタ過ぎた…

ってか皆クオリティタカスwwwこの良作群にスクリプトつけられるのはかなり燃えwwwww
その反面自分のオリスク作る気なくす諸刃の剣なわけだが

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 20:04:20 ID:pb7Zufid0
ん?ん?ん?
とみたけの人か。
普通にすごい人がいるから困るwww

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 20:16:28 ID:+D6KfyCi0
>>225 超シリアスかと思ったら校長ネタかよwwwww

231 ::2005/11/01(火) 20:17:04 ID:zXFNWcrj0
とみたけの方は文の書き方がうまいです。
ぼくなんてどうみても鯖です。
本当にありがとうございました。

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 20:31:35 ID:+qNgFJ9L0
鯖だッ!

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 20:57:56 ID:LTtMnoDg0
俺は、教室中に充満したガソリンの匂いに、思わず顔をしかめた。

「レ、・・・・・・レナ・・・・・・これはどういう真似だよ・・・・・!?」
「万が一の時の保険なの。
・・・・・私だって、大好きなみんなのバーベキューなんて見たくない。
だから冗談で済んで欲しいって思ってる」

レナが俺を脅迫するように、ジッポライターをこれ見よがしにかざしてみせた。
駄目だ。俺がちょっとでも不審なそぶりを見せたら、レナは迷わずライターに点火する気だ。
つまり・・・・・俺の持つ護身用スプレーでは、レナを無力化できないということだ・・・!
なんてこった・・・・・せっかく大石さんからもらった武器が、早くも役に立たなくなっちまった・・・!

「それにしても、ガソリンをポリタンク丸ごとぶちまけるなんてな・・・・」
さりげない台詞で、通信機越しに大石さんに状況を説明する。

「なぁレナ・・・・・どうしてここまでする必要があるんだよ・・・?
このまま人質とってて鉈で脅してるだけでも、警察は園崎の寄生虫研究施設の場所を探してくれるんじゃないのか?」
「時間があれば、それでもよかったんだよ。でもね、今の私には時間がないの。
私は毒を打たれてるから、今夜中に喉を掻き毟って死んでしまう。
それまでになんとか園崎家の陰謀を暴かなければならないの。
だから、19時までに警察の一斉捜査がなければ、ここにいる全員が死ぬようにしたんだよ!」
「・・・・・なぁ・・・それってさ・・・・・逆に言えば、レナが今夜死なない方法さえ見つかれば、なんとかなるってことなんじゃないのか・・・?」
「そうだね・・・・でも、そんな都合のいい方法なんて、どこにもないんじゃないかな。
圭一くんには現実が見えてないよ」
「よ・・・・よく考えてみろよ・・・ほら、よく、毒を作る研究をする場合、研究者自身がそれに冒された時のために、毒と解毒剤はセットで作っておくって話を聞くじゃないか・・・!
御三家が寄生虫で喉を掻き毟らせる研究をしてたんなら、その症状を抑えるための薬もどこかにある筈だろ・・・!!」

俺はただ、この状況をなんとかしたくて、思いつくままに喋っていた。
レナを説得できる勝算なんてなかった。
だが・・・・・レナは俺の言葉を聞いて、少し考えるようなそぶりを見せた。

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 20:59:20 ID:LTtMnoDg0
「実はね・・・・・私、その薬には、ひとつ心当たりがあったんだ」
「ほ・・・・・本当か!?どこにあるんだよその薬は!」
「でもね、圭一くん。私がその薬を使うには、とんでもなくひどいことをしなくちゃならないの。
だから、なるべく使わないでおこうと思ったんだけどね。
圭一くんが、どうしてもレナに薬を使って生き延びてほしいって言うなら、やってみてもいいよ。
圭一くんは、レナにどうしても生き延びてほしい?」
「も・・・・・もちろんだぜ・・・!」

とんでもなくひどいこと?
それが何なのかは分からないが、クラスの全員がガソリンで爆死するよりひどいことなんてあるもんか。
ここは、とにかくレナに話を合わせておこう。

レナは、教室の外へと歩いていった。
「ど・・・どこ行くんだよ・・・・・・・?」
「薬はね、すぐそこにあるの。あとは、それを取り出すだけ。
そのための道具は、念のためにもう他の教室に持ち込んでおいたんだよ。すぐに取ってくるね」

言葉通り、レナはすぐに教室に戻ってきた。
鉄板とバーベキューコンロ、そして、すり鉢と車輪のようなものを持って。

・・・・・焼肉でもする気か?一体なんなんだよ・・・。
縛られているみんなも、レナの意図が掴めなくて当惑しているようだった。
コンロと鉄板を床に置くと、レナは続いて、さっきのすり鉢と車輪を組み合わせた。

「それは、なんだ・・・・・?」
「これはね、『薬卸し』っていう、薬の材料を砕くための昔の道具だよ」
「なんなんだよ、何をしようとしてるのか説明してくれ」
「鷹野さんのスクラップ帖に書いてあったの。
綿流しで内臓を食べる儀式はね、寄生虫の症状を抑えるためにワクチンを体内に取り入れるためにやってたことなんだって」
「そう・・・・・・なのか?」

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 20:59:28 ID:pb7Zufid0
電子辞書で「さば」って調べてそのまま置いといたらそれを覗き込んだ友達が「鯖ってあれかwwww」って言ってきた。
どうやら受験勉強の息抜きにここを見ていたらしい。
鯖絶賛でしたよ

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:01:10 ID:LTtMnoDg0
「そして御三家は、最も鬼の血、つまり寄生虫の血を濃く受け継いでいるんだとも書かれてるの」
「つまり、どういうことなんだよ」
「私のかかってる蛆沸き病は、強化された寄生虫のもたらしてる症状だから、
現代の弱まった寄生虫の入った人の内臓を食べたって、治るわけがない。
でも、最も寄生虫の血を濃く受け継いでる園崎家と古手家の直系の人間のワタを食べれば、もしかしたら治るかもね?
あははははははははははははははははは」

え・・・・・・?そ、それって・・・・。

「可哀相だけど、宇宙人の味方をしてるんだから殺されても文句は言えないよね。
あははははははははははははは」

じょ・・・冗談じゃあないぞ・・・・!!
つまりレナはこう言いたいのか・・・・・・魅音と梨花ちゃんの腹を裂いて、その内臓を焼いて、卸して、タレをつけて食べると・・・!!
魅音と梨花ちゃんの芳醇な味わいが、口の中で広がり、えもいわれぬ歯ごたえが俺を楽しませてくれると・・・・・・そう言うのか・・・・・・・・・・・・・・・・じゅる・・・・・・・。
じゃなくて、誰がそんなことさせるもんかよ!!

くっ・・・・落ち着け、前原圭一!
クールに考えるんだ・・・・!これはチャンスじゃないか・・・!
レナが自ら魅音と梨花ちゃんの腹を裂こうとするなら、いくらなんでも片手ではできないだろう。
両手で鉈を持つはずだ。
こっちにはスプレーもあるんだ・・・!
レナがライターを手放して魅音たちの方を向いた隙に、後ろから押さえつけることができるかもしれない。
レナが俺にやらせようとする可能性も考えられるが、
その場合は、下手でうまく切れない振りをして、レナに代わってくれるよう頼めばいい。

「圭一くんは、魅ぃちゃんと梨花ちゃん、どっちにした方がいいと思う?」

237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:02:51 ID:LTtMnoDg0
どうやらレナは、どちらか片方だけ殺せば事足りると考えているらしい。
俺は落ち着いて考える。
梨花ちゃんは大人びたところがあるとはいえ、身体はまだ子供だ。
それに対し、魅音は普段から部活で見せている行動力がある。
万一俺がレナを取り押さえるのに失敗した場合にも、うまく切り抜けてくれるかもしれない。

「・・・・・・・・・・・魅音、だ」
「え・・・・・、け、圭ちゃん・・・」

俺が少し迷っただけであっさりと答えたのがショックだったのか、魅音が今にも泣き出しそうな顔をしてこちらを見た。
馬鹿、俺の考えてることくらい分かってくれ!
こんな時こそいつも部活で発揮してる強さを見せるべきじゃないのか、部長として!?

「へぇ・・・・どうして魅ぃちゃんに決めたのかな、かな。どっちにするか、よく考えて決めてあげないと可哀相だよ?」
「魅音は俺たちを裏切った。“アレ”を掘り起こして、レナを警察に売った。だから・・・・・当然だろ」

俺は、適当にレナが納得しそうな理由をつけて答えた。

「そうだね。じゃあ魅ぃちゃんにするよ」

レナは答えて、魅音のU字ロックを外し、床に横たえた。
まだ腕は縛られたままだから、魅音はレナに従うしかない。

「うぅ・・・・ひどいよ圭ちゃん・・・・・・・」

魅音は、床に仰向けの姿勢のまま、ぽろぽろと涙をこぼしていた。
だが、そんなことを気にしている場合ではない。
俺はレナを欺くために、完璧に演技をし通さなければならないのだ。

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:04:27 ID:LTtMnoDg0
「いやあ、俺ってホルモン焼き食べたことないんだよなぁ。
魅音の内臓が焼けたら、俺にも食べさせてくれないか、レナ?」

などと軽口を叩いてみる。
うん、完璧な演技だ。
拘束中のクラスメイトのみんな!俺が必ずレナを取り押さえて助けてやるから、信じて待っててくれよ!
みんなは俺の仲間だ。だから、今の俺の言動が全て演技だということを分かってくれているはずだ。
・・・・そのみんなは、なにやら俺の方を汚い物を見るような目つきで見ているような気がするが、たぶん気のせいだろう。
梨花ちゃんが
「圭一、最低なのです・・・・・・」
などという呟きを漏らしたような気がするが、気にしない。

「じゃあ圭一くん、コンロに点火してね」
「ああ、わかった・・・・」

そう答えて、俺がコンロの前でかがみ込むと、急に身につけていた通信機から、大石さんの声が聞こえてきた。
かなり焦っているみたいで、大きな声だ。レナに聞こえなければいいのだが・・・・。

「前原さん、火をつけるのはまずいです!気化したガソリンに引火して、教室が吹っ飛ぶ可能性があります!!」

額に汗が噴き出してきた。
まずい・・・・どうしよう・・・・・・・。このまま点火しなかったら、レナに怪しまれる・・・・。

「どうしたの、圭一くん?ホルモン焼き、食べたいんじゃなかったの?早く点火してよ」
「・・・・・・・・・・・」
「ケ、イ、イ、チ、クン?」

レナの声がみるみるうちに不機嫌そうになってゆく。やばい・・・・。

239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:05:05 ID:LTtMnoDg0
「もしかして圭一くん・・・・レナを裏切るのかな・・・・かな・・・・?」

やばい、やばい・・・・・・・・・。

「ホルモン焼きが食べたいふりをして、最初っからレナを騙してたな・・・・・!」

アウトだ。完全にレナは俺を敵と判断した・・・・!!
観念した俺は、完全にヤケになる。

「ああ、そうさ。言ってやるぜ。魅音の内臓のホルモン焼き?
バカじゃねーのか、バーカ。そんなの今時誰が食べるんだよ、ダセーなぁ。
どうせ食べるなら、俺はバッテラ寿司かすじ煮込みうどんの方がいいぜ!!」

「許さない・・・・!!」

俺の言葉に逆上したレナが、鉈をゆっくりと振り上げて・・・・・・・。





次に俺が目覚めたのは、病院のベッドの上だった。
あの後、篭城事件は奇跡的に解決したらしい。
俺が意識を失った後、縄を抜けた梨花ちゃんの鬼神のような活躍があり、レナはライターを奪われたそうだ。
屋上に時限発火装置とやらも仕掛けられていたそうだが、沙都子が無事発見して事なきを得た。
ライターを失ったレナと梨花ちゃんは屋上で壮絶なバトルを繰り広げたという。
梨花ちゃんとの対決の中で、レナは正気を取り戻したらしく、今は裁判に臨んでいるらしい。
俺はというと、レナから受けた傷は浅くてすぐに学校に復帰できたのだが、
あのホルモン焼きの一件のせいで、クラスメイトの誰も口をきいてくれなくなった。
事件から日にちが経ち、徐々に平穏な生活を取り戻しつつあるみんなをよそに、俺は雛見沢から引っ越すことに決めたのだった・・・・・。

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:06:46 ID:pb7Zufid0
おぉ・・・・グッドエンドじゃん

241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:07:06 ID:C7PaQt2y0
>>240
なわけないだろww

242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:10:04 ID:pb7Zufid0
圭一じゃなくて梨花ちゃんがレナを正気に戻したんだぞwwwwwwそして大災害は起こらなかった。
これは今までの中では一番のグッドエンドだwwwwwww

243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:13:28 ID:emb1vqSe0
>>240
そして俺はニートになった・完
こんな感じジャマイカ?

鯖のインパクトがありすぎて鯖スレになりつつあるwww
微妙に忙しいが、ネタが新鮮なうちに鯖のスクリプトに取りかかるとしよう。目標は今週中

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:16:57 ID:pb7Zufid0
鯖に勝てるインパクトのあるものなんて思いつかねぇよ・・・・

245 :くまたん:2005/11/01(火) 21:18:16 ID:LTtMnoDg0
ホルモン焼きの話、最初はシリアスにするつもりだったが、途中からどうでもよくなってこうなったw
すまないwww

>>243
鯖スクリプト、楽しみにしてますw

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:18:39 ID:C7PaQt2y0
鯖は天上天下なネタ。

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 21:19:31 ID:pb7Zufid0
今本スレ見ると和む

248 :髪降し編 ◆9TeoJ/tyo. :2005/11/01(火) 21:21:00 ID:qnhYUgUX0
>>230
校長ネタじゃぁないですよ。
一応続き書いてますんですぐ分かると思います。
てか見たら確かに校長だなぁ・・・・

249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/01(火) 22:54:02 ID:X/U3Alad0
さば

250 :髪降し編 ◆9TeoJ/tyo. :2005/11/01(火) 23:34:38 ID:qnhYUgUX0
>>225の続き

「あれー沙都子、今日は梨花ちゃんと一緒じゃないの?」
いつもは俺達より早く居るはずの沙都子や梨花ちゃんが朝居ないのはおかしいと思ったが、更に俺達より少し遅れて入ってきたのは沙都子だけだった。
「梨花はちょっと風邪をこじらせてしまったみたいで今日はちょっとお休みですわ。」
「梨花ちゃん風邪なんだ。大丈夫かな、かな?!」
「沙都子と梨花ちゃんは一緒に住んでるんだろ?だったら沙都子もうつされないように気をつけろよ。でも馬鹿は風邪ひかないっていうから大丈夫か。」
「な、なんですってー!圭一さんレディーに向かって失礼にもほどがありますわー!!」

他愛の無いやりとりが繰り広げられる、いつもの日常。
梨花ちゃんが体調不良で居ないのは仕方が無いが、それは紛れも無いいつもの風景。
雛見沢に引越してきて、生きているという実感をこれまでに何度感じた事だろう。
そんな柄にも無い事で頭をいっぱいにしていると時間はあっという間に過ぎてしまい、恒例の部活が始まった。

「今日は面子が丁度四人だし、これでもやってみる?」
「おっ、いいね麻雀かー。親父の知り合いと良くやってるからな、それなりに実力はあるつもりだぜ?」
「おーほっほっほ。百戦錬磨の私達ににわか仕込みのテクニックが通用すると思いましてー。」
「はぅー。白い牌がかぁいいんだよー。お持ち帰りー!」
「満場一致みたいだねー。じゃあ卓を作ろうか。」
「ちょっと待て魅音、その前に牌を検めさせてもらおうか。」
魅音の事だ、毎度なにかしらのサマをやっているに違いない。牌をチェックしておいたほうが無難だろう。




251 :髪降し編 ◆9TeoJ/tyo. :2005/11/01(火) 23:36:45 ID:qnhYUgUX0
「・・・・・・東が一枚、一萬が一枚足りないな・・・。」
「あれー、おっかしいなあ。ちゃんと戻しといたはずなんだけど・・・。」
案の定牌が揃っていなかった。魅音はやっぱり要注意だな、絶対になにかしらのサマをやってくる!!
「あ、あったあった。東が一枚、一萬が一枚だったよね、ほら。」
「魅音さん、自分のした事の後始末はちゃんとやっておいて欲しいですわ。」
「あっはっは!おじさんにはなんの事かわからないなー。」
とぼけてみせる魅音だが背後にはドス黒いオーラが滲み出ているのを隠しきれていない。
沙都子、レナも例外ではない。
沙都子はいかなトラップで仕留めようと思案する様子が窺え、レナに至っては既にかぁいいモードに入っている。
この麻雀、一筋縄ではいかなそうだぜ!!

「それで魅音、今回の罰ゲームは何なんだ?」
「ふっふっふ。圭ちゃん、今から罰ゲームを気にするなんて勝つ自信が無いのかなー?」
「ふっ、甘いぜ魅音。俺はお前の屈辱的な姿を早く拝みたいだけだぜ!!」
「くっくっく、そうこなくちゃあ面白くないね。・・・今日の罰ゲームはきついよ?本日のお楽しみはこれだっ!!」


卓の準備も整い、俺達の熱すぎる闘いが始まった!
「はうー、圭一くん白いの捨てちゃダメなんだよー、ポン!」
序盤でレナが白をポンにかかる、捨て牌から見ても展開が早そうだ。振り込まないように注意だな。
「おっもう張っちゃったなー、リーチ!」
魅音からのリーチが入る。
対し俺はまだ聴牌に至るまでまだ道は長い・・・、この回は降りだな。
「あれー、圭ちゃんさっきから逃げてばっかじゃない?」
「言ってろ、まだ序盤だからな最後に勝つのは俺だ!!」
「あ、それロンですわー。」
「何ーーーー!!!!!」
「タンピン一益口、ドラが二つで満貫ですわねー。おーっほっほっほ。」
「ぐわあああああああああああああああああ!!!!!!」
「あははは、圭一くん幸先が良くないんだよ。」

252 :髪降し編 ◆9TeoJ/tyo. :2005/11/01(火) 23:40:04 ID:qnhYUgUX0
落ち着け、前原圭一。・・・まだ始まったばかりだ、いくらでも挽回できるさ。
次局、俺の配牌は決して悪いものでは無かった。
だが後一歩という所まできて牌をツモる事が出来ず、流局。
「聴牌。」
「ノー聴。」
「聴牌ですわー。」
「聴牌してないよ。」
おかしい・・・明らかな聴牌気配を見せていた魅音がノー聴?何かあるな・・・。
「くっくっく、圭ちゃんどーしたのかなー。顔色が良くないよ?」
「ふん、見てやがれ。すぐ追い抜いてやるからな!」

・・・強がってはみたものの様子のおかしい魅音に気をとられきってしまい普段の調子を出せずに半荘が終わってしまった。
一回目の半荘が終わったところでポイントで一位レナ、二位沙都子、三位魅音、四位俺という結果だ。
魅音の奴め・・・あがれる場面はいくらでもあったのに何故あがらない・・・何を企んでいるんだ・・・・・・!
「くっくっく、圭ちゃん。大きな事言ってた割りに結果は芳しくないねぇ?」
「・・・まだ半荘が一回終わっただけだろ・・・それよりどうした魅音?部長が三位なんていいのかよ?」
「まあ見てなって。」

二回目の半荘が始まる。
「はぅー、かぁいいよぅ。」
・・・もう何がかぁいいのか俺にはさっぱり理解できないが依然レナはかぁいいモードのままだ。
もうこの状態のレナに勝つ事は不可能だろう。
絶対にビリは回避してやる!
・・・いや待て。本当にそれでいいのか?前原圭一。
常に一番を目指してこそ新の部活のメンバー!
冷静になるんだ圭一、現在の状況から派生し得る最大の手役を考えろ・・・。


とりあえずここまで、今は麻雀ばっかだけど頑張る。
うざかったら言ってくれ。

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/02(水) 00:23:11 ID:78tMnD3s0
ガンガレ

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/02(水) 02:45:48 ID:YQJ+HklJ0
さだまさし編を書こうと思った

ムリポ

255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/02(水) 02:49:28 ID:708bSKV80
さだまさし編〜親父の一番長い一日〜
さだまさし編 解 〜関白宣言〜


256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/02(水) 04:39:27 ID:R0C1ggyx0
すじ

257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/02(水) 05:40:10 ID:jR3G1SYh0

寒い。
有り得ないほど、寒い。
なんで、こんなとこに、いるんだろう。
俺は、なんでこんなところに……。

追ってくるようなひぐらしの声から逃げようと、必死に逃げようとこんなところまで来てしまった。
なのにまだ聴こえてくる。
ひぐらしの声も、「ぺたぺた」という足音も。
「なんで、消えないんだよ……」
どうして、こんな寒い場所でひぐらしの声が聞こえるんだ。
ありえない。
ありえない……っ!!

吹雪に背を向けて集まる飛べない鳥たち。
身を寄せ合い、身体を温めあっている姿。
そう、ここは南極。
真冬の6月。
目の前には………ペンギンのコロニー。

「なんでこんなところまで追ってくるんだよっ!!!!!!」


どーんっ!

             ひぐらしのなくコロニー

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/02(水) 07:22:28 ID:5k1cNbDL0
さばみりん

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